中国語学ぶ比較の情報

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国語は、すべての教育活動の基本になる教科だといわれている。
しかし、現実に学校で、この基本が大切にされているかというと、かなりあやしい。
大学受験に対する重要性という観点が重んじられすぎるあまり、あるいは実社会での有用性ということに目がいきすぎるために、国語という基本はないがしろにされがちである。
このままでは、高校生の、ひいては日本人の国語力は危ないのではないか、そんな危機感が本書を書かせた。
この状況は少し変えた方がいいと、国語の一教師が思い立つほどの危機的状況が静かに進行している。
国語という教科が片隅に追いやられそうになっているその理由を、わたしなりに考えてみた。
授業中の教室で、休み時間や放課後の廊下で、あるいは職員室で、生徒はしばしばわたしに不満をもらす。
そうした不満に、他教科に対する不満と大きく異なると思う点かおる。
他教科の場合、「わからない」「難しい」と学習内容を理解できないことについての不満が多いのではないかと思う。
国語への不満の多くは、そういうものではない。
「わからない」は、学習内容に向けられることは少なく、どうして国語を学ばなければならないのか「わからない」と、教科の本質に関わるところに向けられる。
いわく、「わたしは、日本語をしゃべっているのに、どうして習わなくてはいけないの?」「敬語なんてなくなればいいのに……」「古文とか、漢文とか、何の役にも立たないんじゃないの?」、はては「国語なんかやって何になるというの?」。
そして、そうした疑問は、今後を切り開くための探求心をよぶ前向きなものではなく、放置すれば疑問を呈した本人のやる気をそいでいく可能性の高い、困った疑問である。
このような疑問を前にして立ち止まってしまっている高校生に、ぜひ読んでもらいたい。
「なぜ」、「何のために」は重要である。
苦しい状況を乗り越えようと努力するとき、「なぜ」、「何のために」を知っているひとは、その答えを言語化して自分のやる気をかきたてていくだろう。
それがあいまいなままだと、なかなか努力できないのがふつうである。
「なぜ」、「何のために」を知るひとは、目標を知り、そこへの道筋を考え、その道を進めるよう工夫するだろう。
それを知らないひとは、目標を決められず、さまよってしまいやすい。
わたしは、国語をなぜ学ぶのかということを高校生にわかってほしくて、この本を書いた。
わたしのいうとおりのことが、国語を学ぶ理由とは思えないかもしれない。
そのときはそのときで、自分で国語を学ぶ理由を創出してほしい。
第1章から順番に読み進めば、国語という教科の全体像をつかみとれるかと思うが、自分にとっての必要度の高い章から読んでもらえばよい。
例を示しておく。
◇現代文を学ぶ意味がつかめないひと◇現代文の各ジャンルの文章について、それぞれどこに焦点を置いて読んだらよいかわからないひと◇日本語は難しいという気持ちを強くもっているひと◇英語は好きだが、国語はどうも好きになれないというひと◇古文・漢文を学習することに疑問を感じているひと◇古文・漢文を学習するとき、どういうことに留意したらよいか知りたいひと◇作文・小論文が書けなくて悩んでいるひと◇論理的な文章・わかりやすい文章を書きたいと思っているひとどこから読んでも結構だが、各章は互いに関係している。
途中の章から読み始めた場合は、相互の関係を考えながらほかの章を読むとよい。
読み終わったときに、読む前より国語という教科を学ぶ意欲が強くなっていれば幸いである。
「何のために国語を学ぶのか」の前にこんにちは。
この四月に入学してきたAです。
これからの勉強のことで、わからないことがいくつかあるんです。
少し相談に乗っていただきたいのですが、よろしいですか?一時間くらいなら大丈夫だ。
そこに座ってよ。
じゃあ、失礼します。
話って何だろう。
入学してまだ二ヵ月も経ってないのですが、勉強のことで行きづまってしまったという感じなのです。
ふうん、どんなふうに行きづまってしまったのかな?ええ、ぼくは何のためにということがはっきりしないと前に進めない性質なんですが、どうしても何のために勉強しているのかわからない科目があるのです。
わたしのところへ来ているんだから、国語がそうだということかな。
いつの頃からなの?国語の勉強をする気がしなくなってしまったのは?はい、それがそんなに以前からではないのです。
小学生の頃は、何の疑問ももっていませんでした。
漢字の勉強なんかは好きな方だったんです。
漢字テストなどがあると、よい点が取りたくて、友達と競い合って勉強していました。
語句の意味調べとかもおもしろかったですね。
ああ、こんな意味なんだってわかるとうれしかった。
中学三年生のときは、高校に入るために一生懸命勉強しましたね。
塾にまで行って、いろいろな文章を読んで問題を解いていました。
ところが、高校に入った今になってみると、どうも今までのようにいかない。
目標がはっきりしなくなった。
テストのためという以外に勉強する理由かおるのだろうかと……。
そんなところです。
テストのために仕方なく勉強するなんて状態で、これから三年間やっていけるのだろうかって心配になってきたわけです。
テストのためなんて理由で自分をだましきれるのだろうかって。
中学校の国語より高度になるし、古文、漢文が科目として立ち上がるし、こんな気持ちではだんだん成績も悪くなっていくにちがいないと思ったということだね。
そうです。
でも、そもそもテストのため、成績のためというのがナンセンスですよね。
その科目を学ぶことに、はっきりした意味がなければ……。
国語という教科を高校でも学ぶ意味は何なのでしょう?なるほど、何かいいたいのかは、だいたいわかってきたよ。
もう少し説明してくれないかな。
英語も中学校でしっかりやったけれど、まだ使いこなせないから勉強するしかないと思うんですよ。
でも、日本語はこうしてちゃんと話しているじゃないですか。
相手がいっていることがわからないっていうことも、まあ、ありません。
ほかの教科の授業がわからないことはありますけど、それは日本語ができないからという理由じゃありません。
国語でいまさら何を学ぶ必要かおるか、わからないんです。
どうして国語を勉強するのかわからないから、やる気が出ないか……。
一応、もっともな理由だね。
なんでやるのかわからないのに、やらなければならないことなんか、少なければ少ないにこしたことはないものね。
君には「何のために」が必要なんだ。
そうなんです。
それがないと、どうも……。
それじゃあ聞くが、君は学校へは「何のため」に通っているんだろう?ずるいですよ。
国語をやらなければならない理由を聞きたいのに、どうして逆に質問されなきゃいけないんですか?あのね、ある一つのことがわからなくて答えがほしいとき、そのことばかりを集中的に考えることがよいとはかぎらないんだ。
別の方向から考えた方がメリットが大きいということもよくあるよ。
そんなことありますか?よくわからないな。
それにしても、いやな質問ですよ。
小学校でも中学校でも、何度もしかられました。
学校に何しに来てるんだ、学校は遊びにくるところじゃないって。
ぼく、優等生じゃなかったから、授業中に友達とふざけていて、よくそういわれたんです。
で、君としては、いつもそのとおりだ、勉強しなくては、と思って反省したんだね。
それはそうですよ。

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